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50億円を集めた東京大学発AI企業!三菱電機が出資した「燈」って何者?

東京大学発の注目AIスタートアップ「燈(あかり)株式会社」とは

燈株式会社は、東京大学松尾研究室の流れをくむ人工知能(AI)スタートアップ。2021年に創業し、研究室レベルの技術を論文で終わらせず、実際の産業現場で「使える形」に落とし込むことを軸に事業を展開してきました。

同社の特徴は、最先端のAI技術そのものよりも、現場理解を前提にした実装力にあります。建設、製造、物流、小売など、人手不足や属人化が課題となっている分野に深く入り込み、業務プロセスを理解したうえでAIを組み込む。その結果、単なる実験ではなく、実運用に耐える仕組みを積み重ねてきました。

また、燈は創業以来、黒字経営を継続している点も特徴。急成長スタートアップでありながら、現場で価値を出し続けてきたことが、今回の大型資金調達の前提にあります。

三菱電機から50億円を調達 評価額1,000億円超へ

2026年1月28日、燈株式会社は三菱電機株式会社を引受先とする第三者割当増資により、50億円の資金調達を実施。これにより、企業評価額は1,000億円を超える規模となったと発表されました。

三菱電機は、製造業や社会インフラ分野において長年にわたり現場を支えてきた企業です。膨大な設備、データ、運用知識を持つ一方で、それらを横断的に活かすためのソフト面の進化が課題とされてきました。

今回の資本提携は、三菱電機が持つ現場データとハードウエアの知見に、燈のAIアルゴリズムと実装力を掛け合わせることで、産業全体の生産性を底上げしていく狙いがあります。

「次世代産業OS」構想が意味するもの

今回の調達で象徴的なのが、「次世代産業OS」という構想です。これは単なる業務システムではなく、人・機械・データ・AIが一体となり、現場が自律的に判断・実行できる基盤を指します。

これまで多くの産業現場では、熟練者の経験や勘に依存する場面が少なくありませんでした。燈と三菱電機の協業は、そうした暗黙知をデータとAIで補完し、再現性のある形にしていく試みでもあります。

調達資金の使途と、今後の展開

調達した50億円は、AI技術の研究開発強化、エンジニア体制の拡充、そして企業の買収や資本提携を含む成長戦略に充てられる予定です。特に、AIを物理世界で動かすための検証や、ロボットとの連携といった分野への投資が重視されます。

研究だけで終わらせず、現場で機能するところまでやり切る。この姿勢が、燈という企業の一貫したスタンスです。

日本の産業と、これからの働き方への示唆

今回の資金調達は、スタートアップの成長ニュースにとどまりません。日本の産業が抱える人手不足や生産性の課題に対し、AIが現実的な解決策として組み込まれていく段階に入ったことを示しています。

テクノロジーは遠い未来の話ではなく、すでに現場と働き方を変え始めています。燈と三菱電機の協業は、その転換点を象徴する動きと言えるでしょう。

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