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【UNICORNインタビュー】キャリアもプライベートも諦めない、ウェルビーイングな組織とキャリアとは…アイ・グリッド・ソリューションズ  執行役員 大﨑 亜紀さん

ライフステージの変化の中で、自分のキャリア形成について悩む女性は少なくありません。今回は、そんな時に役立つキャリアへの考え方や、働きやすい組織づくりについて、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ初の女性執行役員で、ウェルビーイングの推進に取り組む大﨑亜紀さんにお話しを伺いました。

お話しを伺ったのは・・・・大﨑 亜紀(おおさき あき)さん

輸入自動車ファイナンス企業を経て、2018年に株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ入社。エネルギーマネジメントのサービス企画や事業推進を経験後、エナジーソリューション事業部長、CRM部 部長兼広報・経営企画室 室長を歴任、現在は、コーポレート・コミュニケーション部 部長を務める他、独自のウェルビーイング経営戦略「ibeing(アイ・ビーイング)」の推進責任者として、実践で活きる研修プログラムの構築や人材育成、持続可能な企業活動や社員の働き方を追求している。2020年、執行役員就任。

まずは、アイ・グリッド・ソリューションズについて教えてください

株式会社アイ・グリッド・ソリューションズは再生可能エネルギー事業を軸に持続可能な社会を目指す企業で、効率的な再生可能エネルギー利用と循環を実現する独自のプラットフォームを運営しています。また、社員一人ひとりのウェルビーイングを重視した経営方針「ibeing -アイ・ビーイング-」を掲げ、社員と組織の相互エンゲージメントを高め活力が巡る組織づくりを進めています。

その中で、現在はどういった役割を担われていますか?

事業部でのキャリアを経て、現在は人事や社内コミュニケーション領域を担当しています。現場と経営層をつなぐ「橋渡し」役ですね。当社の代表ともよく話すのですが、会社という大きい人間がいるわけではなく、1人1人の集合体で組織が成り立つので、その1人1人の成⻑や心身の健康、ウェルビーイングに関心を寄せていくことが大切だと考えています。そのために働きやすさや成長につながる制度を考え、新しい環境に慣れるにはいろいろな不安があると思うので新入社員の定期的な面談を行っています。また、現場の課題や必要な支援をキャッチアップできるよう、さまざまな部署とのコミュニケーションを心がけています。

ウェルビーイングについての考え方は、これまでのキャリアから培われてきたのでしょうか?

11年間勤めた前職の自動車関連グローバル企業では、マーケティングやサービス企画、資金調達といったさまざまな分野を経験しました。当時、幅広い業務を経験し、マネジメントに携わるようになって感じたのは、経営陣と現場の間にあるギャップでした。経営層は戦略や会社の未来を描いていますが、現場では日々の業務に追われながら今解決しなければならない課題に直面しています。その間にあるギャップを埋めるためにも、橋渡しがなければ、組織はうまく機能しないなと感じたのでした。この経験が、現在の仕事にも大きな影響を与えています。

社内研修でウェルビーイングについて説明する様子
社内研修でウェルビーイングについて説明する様子

具体的にはどういった取組取り組みを実施されていますか?

当社では、「組織は人だ」という考えを反映した様々な取り組みを行っていますが、特に「学び」を軸とした制度に力を入れています。キャリア入社が多い当社では、さまざまなバックグラウンドを持ったメンバーが入ってきます。特に、メンバーのスキルアップやキャリア成長を含めた「ピープルマネジメント」が期待されるミドルマネージャー層への成長支援に注力し、ミドルマネージャー研修を数か月単位のプログラムで組み、意識統一や醸成を促進しています。個人の学びを高める取り組みとしては、「ベビトレ」制度という、男女問わず育休を取得しやすい仕組みも作っています。育休期間は自分を育てる「育児」と捉え、国の給付金とは別に会社からも手当を支給するなど独自の支援を提供しています。この制度が導入された直後には、男性部門長が率先して利用してくれました。そのおかげで、社内全体で育休を取りやすい企業文化の醸成ができました。

また、育休・産休に限らず、女性はライフイベントの影響を受けやすい傾向にあると思います。働きながら子育てや様々なご家庭の事情をする女性たちが、キャリアを途中で諦めることなく、継続的にキャリア形成をしていける仕組み作りをしていきたいという思いのもと、制度などの準備を進めています。

今後、ご自身のキャリアへの考えや今後の展望について教えてください

何でも「やってみたい」と思ったことには挑戦するのが楽しいと感じますし、困難は大きいほど燃えるタイプです。アイ・グリッド・ソリューションズへも、新しいことに挑戦し続ける企業姿勢に魅力を感じて転職し、様々な職種の転換も経験しました。今までの多岐に渡る経験から、経営層が描く戦略を現場に伝え、現場での課題や提案を経営層に届ける橋渡し役の重要性を実感しています。組織全体が同じ方向を向いて成長していけるよう、現場と経営の橋渡し役としての経験やスキルを積んでいきたいと考えています。

最後に、キャリアに悩む女性へメッセージをお願いします

女性は健康面やライフステージで変化に影響を受けやすいですが、「何も諦める必要はない」、全ての女性がキャリアもプライベートも貪欲に欲しいものを手に入れられるよう頑張っていきましょう、ということを全ての女性に伝えたいです。私自身、過去に先輩女性から「仕事もプライベートも諦めなくていい」と言われたことが、自分のキャリアを築く上で大きな支えになりました。そのためにはお互いさまという気持ちで自分がつらいときは周りにちょっと甘える。周りの人がつらくて頼りたいと思っているときには手を差し伸べて支えてあげる。すべてを120点で完璧にこなすことを目指すのではなく、バランスをとることが大切だと思います。私自身は、働く女性が自分のキャリアを諦めず、欲しいものを手に入れるための環境をこれからも作り続けていきたいと思います。

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