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老化予防の大注目成分、「糖鎖」、「ケルセチン」を専門家が解説!効果的な取り入れ方は?

お肌はもちろん、カラダの内部の老化のことも、しっかりカバーして考えておきたいもの。最近では、老化予防の研究も進み、いろんな成分が注目されています。

今回は、最近注目されている老化予防に役立つ物質・成分である「糖鎖(とうさ)」と「ケルセチン」をピックアップ。それぞれ、どんな成分なのか、また老化予防にどのように役立つのか、専門家によるエビデンスの解説のもと、ご紹介します。

老化予防・肌のハリにアプローチ!「糖鎖(とうさ)」

糖鎖については、国立大学教授 宇都義浩先生にお話を伺いました。早速、見ていきましょう!

●糖鎖とは?

糖鎖とは、人間のカラダの中に存在し、老化予防・改善作用が示唆され、注目が高まっている物質です。

糖鎖イメージ

糖鎖は、グルコースやガラクトースなど8種類の「単糖類」が鎖状に連なったもので、細胞膜組織の表面に産毛のように存在しています。

細胞同士のコミュニケーション。さまざまな情報をキャッチして、異物やウイルスなどを識別したり、細胞間の情報伝達、免疫反応などの重要な働きをしています。

そして宇都先生によれば、糖鎖は老化に対して総合的に影響があるといいます。

現時点では、糖鎖が何か特定した老化現象に対する作用があるということではなく、老化に対して総合的に遅延や改善をするのではと推察されるそう。

美容という観点から考えると、糖鎖には「皮膚の保湿性・弾力性・ハリの向上とターンオーバーの促進・正常化など」が期待されるそうです。

●減少することのリスク

糖鎖は、加齢に伴って減少していくと考えられています。

宇都先生によれば、糖鎖の不足によるリスクは「疾患」だといいます。糖鎖が不足すると、免疫系や神経系、ホルモンなどに異常が発生して、結果として様々な疾患を引き起こすといいます。

また美肌にも影響があります。糖鎖が不足すると、組織の構造維持がむずかしくなることでシミやシワの原因になることもあります。

また紫外線やアルコール摂取などを通じて体内の活性酸素が増えると、糖鎖が減少してしまうことから、現代人は特に不足しがちなのだそう。

●日常に取り入れるには?

糖鎖は8種類の糖によって構成され、一部の糖は容易に摂取できますが、中には通常の食生活では摂取することが困難な糖もあるといいます。

糖鎖の種類

例えば、8種類の糖の一つである「N-アセチルノイラミン酸」という糖は、ツバメの巣に豊富に含まれます。その他の食材にも含まれていますが、わずかしか含まれていません。たくさん摂取することを考えると、このような特殊な食材を通常摂取することは現実的ではないといいます。

そこで手軽で効率の良い方法として、サプリメントの利用が最適だそう。サプリメントを上手に使用することによって、体調を整えていくことが期待できます。

ただし、食の基本はバランスが重要。通常の食事に糖鎖サプリメントを取り入れるなど、工夫することによって8種類の糖を効率よく得ることができます。

ぜひ糖鎖のサプリメントを取り入れて食生活のバランスを整えましょう。

筋肉の減少にアプローチ!脚を長く健康に保つ「ケルセチン」

筋肉の分解を抑えることで、加齢による筋力低下を防ぐことに役立つ可能性

ケルセチンについては、整形外科医の伊藤薫子先生にお話をうかがいました。

●ケルセチンとは?

ケルセチンとは、ケルセチンは、抗酸化作用と抗炎症作用が高いフラボノイドで、筋肉細胞の酸化ダメージを抑え、筋肉細胞のミトコンドリア機能を向上させる働きがあるといいます。

そして筋肉の分解を抑えることで、加齢による筋力低下を防ぐことに役立つ可能性があることがわかってきたそうです。

運動によって発生する活性酸素は過剰になると筋肉の疲労や損傷を引き起こすことがありますが、ケルセチンに代表される抗酸化物質を摂取することで、酸化ストレスを抑え、筋肉の修復をスムーズにできるようになるといいます。

特に加齢とともに衰える脚の力、つまり歩く力に関係しているため、今から積極的に取り入れることで、長く健康的に歩き続けられそうです。

●日常に取り入れるには?

長く健康にアクティブに活動したい私たちにとって、ケルセチンは強い味方になってくれそうですね。

日常に取り入れるにはどんな方法があるのでしょうか?

伊藤先生によれば、玉ねぎ、りんご、ブロッコリー、緑茶などに含まれているそう。野菜や果物などが、筋力維持にプラスというのは、少し意外ですよね。

●管理栄養士が教える玉ねぎに含まれるケルセチンの効果的な取り入れ方

玉ねぎ

管理栄養士で料理家のShie先生によれば、玉ねぎに含まれるケルセチンを効果的に取り入れる方法として、次の2点があるといいます。

・ケルセチンが多く含まれる皮に近い部分を活用する
ケルセチンは、玉ねぎの皮や皮に近い部分により多く含まれるそう。調理の際には皮をむきすぎないようにして、できるかぎり皮に近い部分を摂取するようにしましょう。

・油と一緒に取り入れる
ケルセチンは油と一緒に食べると、腸管での吸収率が高くなることが研究*でわかっているそうです。炒め物にしたり、オイル系ドレッシングとともに取り入れるのもおすすめです。

ケルセチンは、食事からだけでなく、サプリメントや健康食品からも取り入れられるので活用してみましょう。

まとめ

今回は、将来の私たちの健康のために必要な糖鎖とケルセチンという成分についてご紹介しました。

老化予防は早くから始めておきたいものです。取り入れたいと思い立ったときこそ良い機会。ぜひ試してみましょう。

【取材協力】
宇都 義浩(うと よしひろ)先生
国立大学教授。専門は発育鶏卵を用いた制癌剤の創薬研究と機能性食品/化粧品の研究開発など。近年では糖鎖の抗老化作用や、近年著名人の死因にもなっている「間質性肺炎」への有用性について研究。

伊藤 薫子先生

伊藤 薫子(いとう かおるこ)先生
整形外科医
女性のための整形外科「かおるこHappyクリニック」院長。2002年、東京女子医科大学医学部卒業後、慶應義塾大学医学部整形外科学教室に入局。歩行解析の研究に従事。2021年7月に東京・帝国ホテル内に「女性のための整形外科 かおるこHappyクリニック」開院。「いくつになっても背筋を伸ばしてハイヒール」がモットー。

shie先生

Shie(しえ)先生
管理栄養士、菓子・料理研究家
大学卒業後、大手食品メーカーに研究員として16年在籍。サラダ・惣菜・調味料等の商品開発、商品価値を活かしたレシピ開発、美味しさの数値化等に従事。手掛けたレシピは1500以上。ヘルスケアアプリ部門ダウンロード1位取得のヘルスケアベンチャーに出向中は、管理栄養士監修のレシピ動画立上げと事業責任者を経験。ル・コルドンブルーにてグランディプロム(料理・菓子)取得。ワインエキスパート、離乳食アドバイザー等、その他多くの資格を保持し、料理・菓子分野において専門知識や理論に裏づけされた技術を磨く。2021年9月に独立後、TVやラジオ出演、レシピや商品開発、開発コンサル、コラム執筆、セミナー講師、フードコーディネート等に加え、東京港区にて理論を伝える料理・菓子教室の主宰、オーダーメイドスイーツの受注販売等も行う。2021年8月に発売された書籍「オートミール健康レシピ」はAmazonにてベストセラーに。
公式サイト:https://shielabo.com/

*出典:農研機構“タマネギに含まれるケルセチンの生体利用性を高める摂取法

Top photo by Jacob Bentzinger

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