【UNICORNインタビュー】猫のシェアハウスで起業!猫愛&コストカットの意外なワザとは? 東條裕子さん
自分が最も輝ける天職で働きたいと考える女性たちにヒントになる、先輩女性のキャリアを紹介していくインタビュー連載。
今回は保護猫のシェアハウスという新しいビジネスで起業した女性、東條裕子さんにお話を伺いました。
東條さんがすごいのは、その猫愛と、保護猫活動の経験を生かし、新たなビジネスを創り出したこと。しかし、それは決して簡単なことではありませんでした。
特にコストカットのためにSNSでいま話題のショッピングサイト「Temu(テム)」で、インテリアやDIYアイテムを調達しているというのは注目。起業の背景や熱い思い、そして工夫のポイントなどをインタビューしましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
保護猫シェアハウスとは?

東條さんが運営する保護猫シェアハウス「NYA_AGO(ニャーゴ)」は、保護団体や個人から引き取られた保護猫たちと一緒に暮らせるシェアハウスです。宿泊だけのシェア民泊も可能です。
猫好きな入居者が、共同生活を送りながら保護猫の世話を行い、新たな里親を探すという社会貢献とできるのが魅力です。
2026年7月現在、6拠点で展開しており、24匹の保護猫たちが飼い主さんを待っています。
そんな東條さんに、早速、起業のきっかけなどをインタビューしました。
起業のきっかけは?
東條さん:個人で保護猫活動をしていた母の逝去後に、一人暮らしだった母が飼っていた複数の保護猫を、関東の自宅に連れて帰ってきたことがきっかけです。
その当時、私はペット不可のマンションに住んでいたため、猫が飼える理想的な物件を探しましたが、特に複数頭となると極端に選択肢がなくなることに気づきました。
居場所を求めている保護猫はたくさんいるのに、猫を飼える家がこんなに少ないのであれば、猫の居場所は増えない。そう課題に感じ、猫の居場所を作れるような事業を展開したいという思いがわいてきました。
また当時、会社員として忙しく働いていた私は、いざ猫を飼いたくても、ペットとの時間をあまり取れないというジレンマもあり、同じように猫を飼いたいのに飼えないという社会人も多いはずだと実感。そこで、猫の居場所を作ると同時に猫を飼いたくても飼えない人が集まるコミュニティを作りたいと考え、「保護猫と暮らすシェアハウス」を思いついたんです。
起業当時や軌道にのせられるまでに苦労した点は?
東條さん:立ち上げ費用の確保が一番大変でした。事業として成立させるために、相場より安めの物件を購入したり、借りたりしているので、リフォームが必須になります。
適切な販売チャネルを通じて、一部の商品を購入することにより、立ち上げコストと運営コストの双方を抑え、軌道に乗せられるように頑張っています。
シェアハウスの内装はすべてDIY!調達先は?
東條さん:保護猫と暮らすシェアハウスには、猫が快適に暮らせるように猫用ベッドや爪とぎ、おもちゃなどのアイテムが数多くあります。それらは頻繁に交換する必要もあります。さらに、シェアハウスとして人が住むには、清潔さや見た目のおしゃれさ、居心地の良さなども必要です。設備やアイテムの維持にはかなりのコストがかかります。
コストの節約のために、シェアハウスの内装はすべてDIYで行っています。
インテリア商品や、猫を飼う上で絶対に必要な猫グッズなどをインターネットで検索していた際に、Temu(テム)の商品が検索に出てきました。
Temuとは、海外発のグローバルECプラットフォーム。セラーと直接つながる圧倒的な価格優位性が特徴のショッピングモールです。調べてみると、お求めやすい価格の商品がバラエティに飛んだ品揃えで販売されていました。
ここで調達すれば、個性的なインテリアと消耗品の大量購入が実現できると考え、ヘビーユーザーとしてたくさん買い物をするようになりました。
お気に入りのTemuの購入品は?
東條さん:Temuで購入した商品は、シェアハウス内のあらゆる場所に取り入れています。特にお気に入りの商品をご紹介します。

猫のイラストポスター。室内空間に温かみと遊び心を添えます。

遊び心のある猫の大型ポスター。お部屋に楽しい雰囲気をプラスします。

こちらはバスルーム用の猫ポスターです。

見た目も楽しい猫用のおもちゃです。

インテリアにマッチする猫用フードボウルです。
他に工夫している点は?
東條さん:下記のように、同じような悩みを抱えている方に共感してもらえるように、SNSでの発信も工夫しています。
「猫と暮らしたいけど、暮らせない」
「保護猫活動に参加したいけど、自信がない」
「職場以外のコミュニティを作りたい」
シェアハウスの利用者からどんな声がありますか?
東條さん:シェアハウスをご利用していただいている方々からは、
「もう猫がいない暮らしには戻れない」
「シェアハウスに住んで、寂しくなくなった」
「前向きになれた」
など、ポジティブなご意見をいただいています。
今後の展望は?

東條さん:今後は、NYA_AGOを“サードプレイス”としての多世代のコミュニティにすることを目指しています。
私の母は、元気なときに自宅で倒れて入院しました。その際に、助け合える人が身近にいることの重要性を改めて実感したのです。
例えば会社員の方なら、定年退職後、職場という居場所がなくなったとき、家族や子どもがいない場合にはコミュニティを持つことが重要だと思っています。
そのため、今後は60代以上の元気な高齢者の方が、保護猫をお世話するという生きがいを感じてもらいながらコミュニティを作ることができるコミュニティスペースや、60代以上の方がお住まいになるシェアハウスの実現を夢見ています。
――保護猫愛はもちろん、努力と調達アイデアがきいたおかげか、利用者さんから好評の声があがっているのは素敵ですね。さらなる素敵な夢を目指す東條さん。働く女性にとって、大きなヒントになりそうです。
お話を伺ったのは…東條裕子さん

東條 裕子さん
東京都大田区で保護猫と暮らせるシェアハウス「NYA_AGO(ニャーゴ)」を運営する起業家。幼い頃から40年以上にわたり猫と暮らし、「保護猫のために何かしたい」という思いからシェアハウス事業をスタート。当初は3匹の猫から始まった活動は、現在では大田区を中心に6カ所・24匹の保護猫が暮らす場へと広がっている。「いつか100匹の保護猫と暮らせるシェアハウスをつくる」という夢の実現に向け、Temuも活用しながら、猫にも人にも心地よい住環境づくりに取り組んでいる。
「NYA_AGO(ニャーゴ)」公式サイト


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