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特別顧問に布袋寅泰氏。VANTANとユニバーサルミュージックがタッグ・SNS時代のグローバルミュージシャン育成学校が開校

近年は音楽環境のデジタル化に伴い、音楽業界でヒットする場所はテレビやCDだけでなく、YouTubeやTikTokなどのSNSも含めた多様な範囲に広がっています。新しいアーティストやビジネス人材の参入の余地が生まれているなか、音楽業界でいま、求められる人材やスキルとは?

今回は、クリエイティブに特化した専門学校を展開するVANTAN(バンタン)がユニバーサル ミュージックと提携して2026年4月に新たな音楽学校を開校するニュースを受け、音楽業界の最前線を走る関係各者にアプローチ。いま求められるスキルや人材像をうかがいました。

大卒資格も取得できる新しい音楽専門校「バンタンミュージックアカデミー」

このたび開校するのは、デジタル時代に対応した音楽専門校「バンタンミュージックアカデミー POWERED BY ユニバーサル ミュージック」。大学部・専門部・高等部を備えており、それぞれ大卒・高卒資格を取得することもできます。

プレイヤーからエンジニア、プロデューサーなどのビジネス分野まで幅広いグローバル音楽人材の育成を目指しており、生徒にとっては、世界に向けた音楽スキルと、ヒットのノウハウをプロ仕様で学べる贅沢な場所となります。

目玉は、ユニバーサル ミュージックのアーティスト・クリエイターや社員による実践的な授業。

さらに、特別顧問に世界的アーティストの布袋寅泰さんが就任したことや、音楽活動開始わずか1年でTikTokで楽曲をヒットさせ、2021年にメジャーデビューした、新世代アーティストのimase氏による特別講義も予定していることでも話題を呼んでいます。

特別顧問 布袋寅泰さん
特別顧問 布袋寅泰さん

また昨今増加している不登校生などに向け、週1で通えるオンラインコースを設置するなど、多様な個性を受け入れているのも特徴。

グローバルに活躍する、デジタルに特化した新たな音楽人材が生まれる学校となる見込みです。

ユニバーサル ミュージックと提携した背景

そしてポイントになるのは、世界60の国と地域で音楽事業を展開する米ユニバーサル ミュージック グループの日本法人であるユニバーサル ミュージック合同会社と提携した点。提携の背景について、株式会社KADOKAWA 取締役代表執行役社長CEO 学校法人角川ドワンゴ学園理事 夏野剛さんにお話をいただきました。

(※バンタン社はKADOKAWAグループに所属しており、今回の開校はKADOKAWAグループのバックアップのもと、行われています)

株式会社KADOKAWA 取締役代表執行役社長CEO 学校法人角川ドワンゴ学園理事 夏野剛さん
株式会社KADOKAWA 取締役代表執行役社長CEO 学校法人角川ドワンゴ学園理事 夏野剛さん

「近年、ユニバーサル ミュージックのプロデュースにより、YouTubeや TikTokといったデジタルプラットフォームを活用してデジタル時代ならではの戦略で成功をおさめるアーティストが増えています。例えば『Mrs.GREEN APPLE』や『imase』、『ずっと真夜中でいいのに。』などの若手がその代表で、ヒットを続けています。こうした音楽市場の変化により、音楽に関わるスキルのみならず、デジタルスキルも兼ね備えた人材を育てることが音楽業界の活性のためにも重要になっています」

「ユニバーサル ミュージック所属のアーティストのように大きなヒットを生むためには、独学だけでなく、中長期的なヒットを生み出してきたプロによる経験およびノウハウを知ることが不可欠です。同時に、無気力、不安など不登校につながる若者も増加する中、多様な個性を尊重し、好きなことができる環境が必要と考えます。
こうした時代のニーズを踏まえ、世界の音楽業界をリードするユニバーサル ミュージックと提携し、アーティスト・クリエイターや社員など音楽業界のプロフェッショナルを講師に迎え、デジタル時代に対応する校舎に通学せず自分のペースで通いたい方を含めた、多様な個性を受け入れる新しい形の音楽スクールを開校します。スクールを通じて、世界に活躍できる音楽人材の育成を目指します」

新学校で学べる強みとなるスキルや技術とは?

ストリーミングやデジタルが旺盛になっている音楽業界では、もはや素人とプロの境目が薄くなってきているように見えます。そうした中、この学校でプロの学びを行う際に特に強みとなるスキルや技術とはどのようなものなのでしょうか。

株式会社バンタン 代表取締役社長 木村良輔さんに回答いただきました。

株式会社バンタン 代表取締役社長 木村良輔さん
株式会社バンタン 代表取締役社長 木村良輔さん

「本校の講師はすべて音楽業界の最前線で活躍するプロの方で構成されています。ユニバーサル ミュージックからは邦楽アーティストのデジタルマーケティングやプロモーション担当、Billy Irishをはじめ世界的な音楽アーティストの日本向けデジタルマーケティング担当、邦楽アーティストのA&Rや海外アーティストのコラボレーション楽曲や制作担当など、業界で今、活躍されている方に授業をお願いします。そのため、グローバルな現場でいま、求められる最先端のスキルを直接学べる点が大きな強みとなります。

またユニバーサルミュージックや関連企業によるインターンを通じ現場実習の場もご用意していますので、実際の現場の空気や仕事の実体験もしていただけます。

アーティスト志望者には全ジャンルを対象に、本校限定の非公開オーディションを実施します。優勝者にはユニバーサルミュージックからメジャーデビューのチャンスも提供しています」

豪華な講師や充実の環境からは、他では得られない学びが得られそうです。

グローバル音楽業界で必要とされる人材像は「二刀流型」

続いて、今後、グローバルを見据えた音楽業界で必要とされる人材像について、ユニバーサルミュージック合同会社 社長兼最高経営責任者(CEO) 藤倉尚さんにご回答いただきました。

ユニバーサルミュージック合同会社 社長兼最高経営責任者(CEO)藤倉尚さん
ユニバーサルミュージック合同会社 社長兼最高経営責任者(CEO)藤倉尚さん

「音楽業界ではデジタル化、グローバル化、多様化といった環境の変化がめまぐるしく、その変化のスピードも加速しています。その中で求められるアーティスト、スタッフ像、ビジネス人材も変わってきています。

アーティストについては決まった形はなく、本人に魅力がある、歌が上手い、演奏がうまいなどもありますが、今のデジタルSNS時代ではセルフ能力、自分で発信する、セルフプロデュース能力がますます必要になってきます。コロナ禍で生まれたAdoはニコニコ動画から、藤井風はYouTubeから発掘されたアーティスト。デジタルSNSは音楽業界ではなくてはならないものになっています。

ビジネスの人材も同じことがいえます。『音楽×テクノロジー』『音楽 × 国際法務』など、音楽が好きで一緒に音楽が作ることができる以外のプラスワン、二刀流型の人材がこれから必要となってくると思います」

【参考】
「バンタンミュージックアカデミー POWERED BY ユニバーサル ミュージック」

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